ロングテーブルの始まり始まり



震災後初めて訪れた、猪苗代。

「ロングテーブル〜平和の食卓〜」

国境なき料理団の本道佳子さんがスタートした、

食卓から平和をという試みに賛同して、

スタッフの一人として参加してきました。


当日はもとより、この日を迎えるまでの様々なストーリーは、

6/23(日)AM10:05〜NHKで放送されます。 参加してくださった方々の楽しそうな笑顔笑顔笑顔!や、

一緒に食卓を囲んでくださった野菜の生産者さんたちの声は、

番組内でたくさん伝えられるかと思います。


イベントが終わった後、私と佳子さんだけが猪苗代に残りました。

体力的には抜け殻のようでしたし、色々な問題も残ってはいたけれど、

精神的には多幸感に包まれて、話はいつまでも尽きない夜。

私がひたすら話していたのは、このイベントのキッチンでのこと。


前日少し準備をしていたものの、イベント参加120名以上の料理を

作り始めたのは当日の9時頃から。 イベントスタートは11時からなので、約2時間で作り終えなければなりません。

もちろんキッチンは戦場のような忙しさではあったけれど、 私はその忙しさを全く忘れてしまうほどの感動でいっぱいでした。


ギャラも出ないこのイベントに休日をつかって集まったシェフ達、 地元で活動されている料理家さん、料理が大好きな主婦達、

それぞれ自ら仕事を見つけて、わからなければお互いに確認して、

みんなで味見をして、出来上がった料理に毎回歓声を上げていく時間。


地元の方々もシェフに気負うことなく、どんどん話しかけてどんどん動いてく。

シェフ達も上からの意見なんて一切なく、周りの人たちにどんどん話しかけて、

手が少しでもあいたら、洗い物でもなんでもしていく。


「来てくださる方に、美味しいご飯を食べて欲しい」


ただそれだけ。

みんなおんなじ一点に向かって、ただただ真っ直ぐに手を動かしていました。

その光景は大げさに言ってしまえば、「無償の愛」。

食で平和を、というこのイベントの趣旨がキッチンの空間にも広がっていました。


作る人は食べる人でもあるし、食べる人は作る人にもなります。

みんなどちらか一方通行のことをしているわけではないんですよね。

でも作る世界にずっといると、食べる人のことを見失うこともあるし、

食べるだけの世界にずっといると、作る人のことは見えなくなってしまう。

そんなことが当たり前になってしまっているから。


それぞれの世界は繋がっているし、

本当はどちらの世界も同じ空間にあるんですよね。

違う世界のことにしないということが、平和への一歩なのかもしれません。

だって、自分の世界はよくしたいって、みんな思うものね。


イベントスタート後、お客様はもちろん、シェフも主婦もスタッフ全員が、

同じテーブルでご飯を食べました。

お互いの味を褒めあって、お客様の美味しいに大喜びして、

生産者さん達に感謝の気持ちを伝えて。


「ロングテーブル〜平和の食卓〜」は、

思いやりと繋がりの喜びを目一杯感じるものでした。

目の前の人に感謝し、目の前の自然に感謝し、目の前の一皿に感謝し、

この日この場所にこの人たちと居られることに感謝し。

「ありがとう」「美味しいね」「楽しいね」「嬉しいね」

平和の四原則みたいな言葉が、食卓にあふれていました。


素晴らしい時間をありがとうございました。

ここでのご縁を大切に繋いで、「ロングテーブル」を世界中でやりたい。

断られてもついていく所存です。





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